エッセイ
知っていますか、行事の意味、季節のことば 関根健一 「満点ゲットシリーズ ちびまる子ちゃんの春夏秋冬教室」
 

 ある日のさくら家のだんらんです。お父さんのヒロシがぽつりとつぶやいて、家族の会話が始まりました。

 「松の内ももう終わりかあ、なんかさびしいな」「もうひと月もすれば立春よ、うららかな春までもう少し」「早く三月三日のお節句が来ないかな」「花見も楽しみだね。秋の紅葉狩り(もみじがり)もいいけど」「気が早すぎるよ。夏を飛ばさないで。祇園まつり(ぎおんまつり)とか、ねぶたまつりとか、いろいろなお祭りを見に行きたいな」「わたしはさわやかな秋が好き。枝もたわわに実る真っ赤な柿」「小春日和(こはるびより)の一日を俳句に詠むかのう」「いわし雲を夕日が染めて、やがて冬の足音が」「すす払いおせちの準備、家族全員でがんばろう」「除夜の鐘、最後まで聞けるかな」

 さくら家の一年はあっというまに過ぎていくようですね。春夏秋冬の楽しい思い出が家族のアルバムを彩ります。

 ところで、みなさんはこの会話に出てきた行事や、季節にちなむことば、みんなわかりましたか。松の内って何の内? 三月三日以外にもお節句ってあるの? 動物じゃないのに紅葉狩り? たわわというのはどんなようすを指しているのかな?
 たぶん一度くらいはどこかで耳にしたり、目にしたりしたことがあるのではないでしょうか。でも、正確な意味を知っている人は、もしかしておとなでもそんなに多くないかもしれません。

 この本を読めば、会話の文章で太字にした事柄やことばについて、よくわかるようになります。もちろんそれ以外にも項目はもりだくさん。こよみを理解するには欠かせない旧暦(太陰暦)についてもていねいに解説してあります。
 詩歌や小説を勉強するときにも、きっと役立つはずです。なによりも、春夏秋冬それぞれが見せてくれる豊かな表情をもっと楽しめるようになります。
 さあ、行事や祝日、記念日、季節にちなむことばに隠された秘密をいっしょに解き明かしてみましょう。

 

著者●関根健一
読売新聞東京本社 用語委員会幹事

1957年群馬県生まれ。同志社大学法学部、立教大学文学部卒。日本新聞協会用語懇談会委員。著書に『ちびまる子ちゃんの似たもの漢字使い分け教室』『ちびまる子ちゃんの敬語教室』(集英社 満点ゲットシリーズ)『笑う敬語術ーオトナ社会のことばの仕組み』(勁草書房)、共編に『光村の国語 楽しく演じて、敬語の達人』(光村教育図書)など。

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