「りゅうの目のなみだ」サウンドトラック
   
  今日は待ちに待った、『りゅうの目のなみだ』が刷り上がる日。今までにない新しいりゅうと少年を描いてくれた植田真さんが、中目黒に移転したブックショップ、ユトレヒトに来てくれました。
彼のポケットから出てきたのはiPod。いったい何が始まるのでしょう。


実は、ご自分でも「silentsea」等の名義で音楽活動を行うなど、無類の音楽好きで知られる植田さん。
今回の『りゅうの目のなみだ』制作途中の打ち合わせでも、話が脱線して、音楽談義になることもしばしば。

そこで、「りゅうの目のなみだ」の各シーンに聴きたい曲を、植田さんに選んでもらいました。題して、『りゅうの目のなみだ』サウンドトラック。
シリーズ編集協力を行う江口宏志(ユトレヒト)さんを相手に、2時間を超える濃密な会になりました。

 

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表 紙 ■CAN / FUTURE DAYS
主人公の少年が花を竜に差し出している表紙、小さなつぼみがちょこんと佇んでいる中扉を見ながら――  
  江口:
この曲はどのシーンですか?
  植田: 表紙から扉にかけてです。
  江口: まだ本文にはいかせてもらえない(笑)。オープニングですね。
  植田: (笑)まだですよ。
で、この曲、さりげなく水の音が入っているんですよ。
『りゅうの目のなみだ』というタイトルと、これから起こる事、 そして水の流れる音、さらに曲のタイトルが『FUTURE DAYS』、ということでオープニングの曲にはぴったりだ、と思いまして。
CAN
FUTURE DAYS
FUTURE DAYS
POPKOMM

2〜3P ■BOB DYLAN / GIRL FROM THE NORTH COUNTRY
南の山に囲まれた小さな国。
そこには山の中にりゅうが棲んでいるという噂がありました。
 
  植田: これは、「もしも、北に行くのならあの子に伝えておくれ」って意味の歌詞なんです。
この絵本の舞台が「南のほうの国」なので、北に想いを馳せるこの歌は「対」になっていいかなと思いました。
南と北、大人と子供、恐怖とやさしさ。
  江口:
いいですね。これはラブソング?
  植田: 歌詞を見れば、ラブソングとしての解釈も良いと思いますけど、ただ、これはラブソングというより民謡に近いものを感じます。
ちなみに曲順、結構計算してますよ(笑)。
  江口: 植田さんの語り口、自信満々ですもんね。
  植田: (笑)このために、一日使いましたから。
BOB DYLAN
GIRL FROM THE NORTH COUNTLY
The Freewheelin' Bob Dylan
Columbia

4〜5P ■EMPRESS /KNOW FOR YEARS  
町の人達はいたずらをしたり、ぐずる子供たちにりゅうが来るぞと怖がらせて、いたずらをやめさせました。  
  江口:
これは?
  植田: 曲調が、というのもあるんですけど、歌詞がぴったり合うなぁと思って。
『それはどんなふうか見たことがある? ・・僕は引き離されているけど、長いこと、知られてもいる』
という意味の歌詞。   
つまり、見た事のない「りゅう」は、みんな近づこうともしないけど、ずっと気にされてもいる。
  江口:
すごい、それ。
これはオムニバス?
  植田: そうですね、パステルズがやっているジオグラフィックというレーベルのコンピアルバムです。
レーベル自体の紹介の為に制作されたみたいです。
  江口: CDジャケットもいいですね。
EMPRESS
KNOW FOR YEARS
YOU DON'T NEED DARKNESS TO DO WHAT YOU THINK IS RIGHT
GEOGRAPHIC

6〜7P ■PIXIES / GIGANTIC  
りゅうを怖がっているのは、子供たちだけではありません。
大人も同じくそうでした。大人たちは、恐ろしいりゅうから救ってくれる強い男が現れないかと、夜には炉端に集まっていました。
 
  植田: ここでピクシーズが来ます。
  江口:
(笑)曲を聞いている
  植田: いいですねぇ。
  江口: 盛り上がりますね。
  植田: 子供たちだけじゃなく、大人たちも夜な夜なりゅうについて「どうしたらいいのか・・」と怯えているシーンで、低くこの曲が「GIGANTIC GIGANTIC...(巨大な)」と流れているという。
  江口:
映画化してますけど(笑)。
ピクシーズは解散して一旦ソロになりましたが、変わらず好きですか?
  植田: フランク・ブラックよりキム・ディールの方が好きですね。
  江口: あぁ、ブリーダーズ。(キム・ディールが結成したバンド)
  植田: ラストスプラッシュ。
  江口: 分かってるのに盛り上がる感じ!
  植田: いいですよね(笑)。
The Pixies
GIGANTIC
サーファー・ローザ
4AD

8〜9P ■THE ROLLING STONES / THE LANTERN
普通の子供とは違う奇妙な子供が現れました。
その子は、りゅうの事を聞かされてもまったく怖がりません。
 

  植田: ストーンズのランタンという曲。
男の子が出てきたので光を照らすという意味のランタンという曲を。
カラーンと鐘の音から始まるので、ちょうど「何かが起こる。
ここから何かが変わろうとしている」という感じがイメージに近い。
  江口:
これ持ってない。
  植田: このアルバムすごくいいですよ。
でも賛否両論で、問題作って言われていたり。
あと、ミック・ジャガーは初期の声が良いですね。
  江口: サージェントペパーズと同じ時期?
  植田: そうです。
  江口:
そういや、国立で打ち合わせして、帰りがけいつも、駅前のディスク・ユニオン寄ってますよね。おつかれさまと言いながら、ユニオンに消えていく・・・。
  植田: いや、あれはお送りしていたんですよ、駅近くまで。
その流れでユニオンに入っていったとうか、吸い込まれていったというか・・。
  江口: そうですか(笑)。
THE ROLLING STONES
THE LANTERN
THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST
ABKO RECORDS

10〜11P ■STEPHEN MALKMUS / LOUD CLOUD CROWD
奇妙な子供は、小さい頃からお母さんにりゅうの話を聞いていませんでした。
そのため、今になって聞きたがっています。
 
  江口:
これ何年のリリースですか?
  植田: 今年のアルバムです。
  江口: サージェントペパーズと同じ時期?
  植田: そうです。
  江口:
持ってない、これ。
僕、彼がソロになる前のバンド、ペイヴメント大好きなのに。
  植田: あれ持ってます?
ブート(ブートレグ:海賊版)のライブ盤。
  江口: あれって普通に言われても。持ってませんよ(笑)
  植田: いいですよ、すごく。
  江口: ソロ最初のやつとかあんまりですよね。普通。
  植田: そうですね。ソロ一作目はあまり捻りがなくて浅い感じがしましたね。
だったらペイヴメントでよかったんじゃないかって。
このアルバムからマルクマスのいい意味でのアクが出てきた感じがします。
ちなみに、「永遠の灰色から すばらしい時が待っている」って意味の歌詞が、この曲の歌い出しです。
  江口:
もちろんりゅうのことですね。
STEPHEN MALKMUS
LOUD CLOUD CROWD
face the truth
P-VINE

12〜13P
14〜15P
16〜17P
■SONIC YOUTH / HITS OF SUNSHINE
ある晩、奇妙な子は眠りにつけずしくしく泣いていました。
それはりゅうを怖がっているのではなく、りゅうがかわいそうだというのです。
 
  植田: で、ヒッツ・オブ・サンシャイン、ソニックユース。来ましたね。
  江口: (笑)ソニックユースのアルバムで何が好き?
  植田: これか『ウォッシングマシーン』かなぁ。
  江口:
うちの子、この間『GOO』の(ジャケットの)Tシャツ着てました。
  植田: (笑)
  江口: 訳分かんないですけど、びっくりしちゃって、何着てんのって。
  植田: (笑)
  江口: もらったんだって。
  植田: そうそうそれで思い出しましたけど、昔「GOODBYE GOO」ってタイトルで絵を描いたことがあるんですけど、GOOってどういう意味か知ってます?
  江口: 知らない。
  植田: 「センチメンタルな考え、めそめそした感傷」GOOってなんだろうなと思って調べたんですよ。
  江口: 検索エンジンでgooってあるけど。
  植田: せつない調べもの。
  江口:
せつなくない。
SONIC YOUTH
KIDS OF SUNSHINE
A Thousand Leaves
GEFFIN

18〜19P ■JOHN BRION / KNOCK YOURSELF OUT
ページ子供はなんでだれもりゅうをかわいがらないの?と言い、涙をこぼしました。  
  曲を聞いている
  江口: いい!
  植田: 「説明できない何かが君を不安にさせる?迷いがあるのなら勝手にすればいい」この曲はそんな歌詞です。
  江口:
これぴったりじゃないですか、曲調も良いし。
  植田: ジョン・ブライオンって、シンガーソングライターなんですかね、映画のサントラをよく手掛けたりしてます。
ポール・トーマス・アンダーソンの映画とか、、「パンチドランク・ラブ」。
  江口: あの映画はよかったね。
JOHN BRION
KNOCK YOUR SELF OUT
ハッカビーズ
オリジナル・サウンドトラック
Victor

20〜21P
22〜23P
■THE ROLLING STONES / 2000 Man
子供が言ったその一言は、自然と家の外に漏れてしまい、町の人にも知られてしまいました。すると、なぜそういうことを考えるのか分からないと陰口をたたかれるようになりました。
そんな子供に七歳の誕生日が近づいています。
お母さんが誰を呼びましょうかというと、子供はりゅうを呼んでよと言いました。
それが子供の本心だとわかり、お母さんはこの子はどうかしてると思いました。
 
  植田: 詞がちょっとはっきりわからないんですけど、好きな曲です。
曲調もちょうど合うかなと思って。
  江口:
さっきと一緒のアルバム。
  植田: そうです。
  江口: 植田さんはDJやったりしないんですか?すごくいいと思うけど。
  植田: 勝手にコンピレーションとかはよく作ったりしてますよ、...大量に。
ストーリー仕立てで。
  江口:
(笑)じゃあいつもやってたんですね。
  植田: 頭の中に映像とか浮かべたり・・
  江口:
決まってるんだ。
  植田: 例えば、男が一人寂れた街を歩いてる、それに合う曲はこれだ、とか、ね。
  江口:
それなんか発表したい。どっかでイベントやりましょうよ。
THE ROLLING STONES
K2000LIGHT YEARS
FROM HOME

THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST
ABKO RECORDS

24〜25P
26〜27P
28〜29P
■THE ROLLING STONES / I AM WAITING
誕生日が近づいた頃、子供はひとり町はずれの丘へ登りました。そこからみえる山影にりゅうはいるに違いないと思い、丘を下りました。
途中、木の下で休憩しながら、山のふもとまで着き、山中へと入っていきました。
白い霧がかった谷間に着いた子供は、近くにりゅうがいると思い、山のりゅう。と大きな声で言いました。
 
  植田: 詞の内容が、僕は待っている、どこからか来る誰かを待っているっていう、ここにぴったりなんですよ。
男の子がだんだんとりゅうの住む山に近づいてきていて、 そして、そこには孤独なりゅうの気持ちがあって。
  江口:
あ、なるほどね本当だ。すごいね。
植田さんは国内盤を買うのが多いんですか?
  植田: 輸入盤でしか手に入らないのもありますから輸入盤も買いますけど、ただ日本盤には歌詞が付いているから見たいんですよ。
でも、所詮違う言語を訳しているわけだから、言い回しとかニュアンスとか正確ではないんでしょうけど、やっぱり「何言っているのかわかんないけど、この曲好き」っていうより、歌詞が存在するならきちんと歌詞も含めて曲を理解したいっていうか。
  江口: へぇ、僕はあまり気にしないけど、たしかに歌詞を知ると面白いですね。
このページ(26~27ページ)を好きな人、僕も含め周りに多いです。
THE ROLLING STONES
I AM WAITING
AFTER MATH
ABKO RECORDS


30〜31P ■THE VELVET UNDERGROUND / SUNDAY MORNING
ほらあなの奥に隠れていたりゅうが男の子に呼ばれる。  
  江口:
男の子がりゅうに呼びかけるシーン。
  植田: この曲、曲調は美しいけど歌詞は憂鬱な感情なんですよ。
だから、りゅうの美しい部分と、この瞬間までのりゅうの孤独で暗い気持ちっていうものに、この曲の持つ空気がちょうど合うなぁと。
  江口: この曲ってこういう意味の歌詞だったんだ。『日曜の朝おれは墜ちていく。』
  植田: まぁ、歌詞気にしないと普通にきれいな曲って感じに聞こえますよね。 
  江口: このシーンに合いますね。
THE VELVET UNDERGROUND
SUNDAY MORNING
the the VELVET UNDERGROUND produced by ANDY WARHOL
Polygram records

32〜33P
34〜35P
■PAPA M / SHE SAID YES  
子供の呼び声で、洞穴に隠れていたりゅうが現れました。  
  植田:  『パパM』は、デビッド・パホのソロプロジェクト最近では『パホ』名義でアルバム出しましたけど、昔デヴィッド・グラブスと昔バンドやってた人です。
デヴィッド・グラブスは後にジム・オルークとガスター・デル・ソルを結成し・・。
で、パホはちょっと前にズワンてバンドに参加してました。
  江口:
ありましたね。
  植田: スマッシング・パンプキンズ解散後にビリー・コーガンがやっていたバンド。
そのズワンでギター弾いてましたけど、ズワン解散後はもうソロ活動みたいですね。
あと、ソニック・ユースがキュレーターを務めた
ATP(All Tomorrow's Parties)にも参加してました。
  江口: これはインスト曲だから曲調が?
  植田: はい、そうです。
  江口: ぴったりですね。
PAPA M
SHE SAID YES
Hole of burning alms
P-VINE

36〜37P ■BRIGHT EYES / FIRST DAY OF MY LIFE
男の子のおもいがけない言葉、りゅうの目にふしぎな光があふれだしました。  
  江口:
なるほどね。
  植田: ほらあなの中に隠れ住んでいた孤独なりゅうの新たな人生の一日目ということで。
  江口: ぴったりだね、しかもブライトアイズだし。
  植田: そう。ここでりゅうの眼の色が変わるんですよね。
  江口: ブライトアイズ、野暮ったいって思ってたけど、こうして聴くといいですね。
BRIGHT EYES
FIRST DAY OF MY LIFE
I'M WIDE AWAKE , IT'S MORNING
RCA/ATO RECORDS

38〜39P ■BEACH BOYS / YOU STILL BELIEVE IN ME
思いがけない子供の言葉にりゅうはするどい目からやさしい涙を流し
「ありがとう、ありがとう」と言いました。
 
  江口:
あ!
  植田: (笑)ビーチボーイズの『YOU STILL BELIEVE IN ME』。
君は僕を信じる。
アルバム『ペットサウンズ』から。
これ良いアルバムですね。
  江口: いいですよね、ビーチボーイズってペットサウンズしか聴かないけど(笑)。
  植田: 最近、ブライアンウィルソンの『スマイル』聴きましたけど、やっぱりペットサウンズの方が・・。
  江口: これが絶対良い。
BEACH BOYS
YOU STILL BELIEVE IN ME
PET SOUNDS

40〜41P ■THE VELVET UNDERGROUND / I FOUND A REASON
ページりゅうの涙はあふれ流れて川になりました。
 
  植田: ヴェルヴェッツ。
「どうして泣くの? その涙で流されてしまうじゃないか」
という男の子の言葉に対して選んだ曲です。
「生き続ける理由を見つけた」という歌詞から。
  江口: おー。この曲、僕はノーマークでした。
  植田: これ、キャットパワーがカバーしてます。
  江口: そっちも好き。
途中にルーリードの台詞が入る。
言えないよ、こんなの。
    ※ちなみに台詞は、
    「ハニー 生き続ける理由をみつけたよ。
その理由はキミだよ
    という感じ。
THE VELVET UNDERGROUND
I FOUND A REASON
LOADED
ATRANTIC

42〜43P ■THE ROLLING STONES / AS TEARS GO BY
りゅうは子供を背中に乗せて、涙の川を渡り、森を抜け、町へ向かいました。
 
  植田: 涙は流れるままに・・。
りゅうと男の子は森を抜け、そして町へ向かう。
このシーンにぴったりの曲。
  江口: これ何のアルバムでしたっけ?
  植田: えっと・・、なんでしたっけ。
ストーンズの初期の曲ってUK版とUS版で入っているのが違っていたりして
よくわからなくなっちゃうんですよね。
アナログで持ってる物のどれかっていうのは憶えているんだけど・・。
THE ROLLING STONES
AS TEARS FOR BY
Big Hits
ABKO RECORDS

44〜45P ■NICO / THESE DAYS  
川の向こうに町が見えてきました。
すると、りゅうの体は次第に黒い船へと変わりました。
見たこともない船が来たので町の人たちは驚きました。
 
  植田: ここで、この『THESE DAYS(この日)』が、 オープニング曲の『FUTURE DAYS(将来の日)』と繋がるんです。
この場面の川の流れと『FUTURE DAYS』の水の流れる音。
  江口: なるほどね。あぁいいですねー。
  植田: そろそろ終わりが近いですね。
NICO
THESE DAYS
Chelsea Girl
Polydor Records

46〜47P ■THE PASTELS / EVERYBODYS IS A STAR
りゅうになった船と子供は町へ着きました。
そこに町の子供たちが集まり、大人たちは珍しそうに遠くから眺めている。
 
  植田: ここ、実は原作にはない場面なんですよね。    
けど、町に帰る途中りゅうが男の子を乗せながら    
「わたしは船になろう、
そして子供たちを沢山乗せてやろう、    
そしてあたらしい良い世の中にしてやろう」    
と思う気持ちを汲んで絵にしたかったんですよ。
  江口: これ、誰かのカバーですよね。
  植田: 原曲はスライ(アンド・ザ・ファミリーストーン)ですね。
タイトル『みんながスターだ』っていう曲。
  江口: しかもパステルズがカバーって。
みんなかっこいいですね。
  植田: りゅうも含めてみんながスターなんですよ。
THE PASTELS
EVERYBODYS IS A STAR
YOU DON'T NEED DARKNESS TO DO WHAT YOU THINK IS RIGHT
GEOGRAPHIC

46〜47P ■Nara Leao / In felismente
 

 
  植田: このシーンでさらにもう一曲。
ちょっと歌詞が分からなかったんですけど、子供たちの恐怖感、りゅうの孤独感がなくなった事で、暗雲が流れて太陽の光が射してきた感じの曲調をと。
これが映像だと、遊んでいる子供たちからだんだんとカメラが引いていって、上から撮っている感じになり、その後、空と森、森の間を縫う川の絵になる。
そして、遠くにはりゅうの棲んでた山が見える。
しばらくすると鳥がカメラの前を横切って「Fin」となる感じ。
  江口: (笑)いいですね。良いラストシーンじゃないですか。
Nara Leao
In felismente
Cloudy side of Nara Leao-Music For Sunday Lovers
Phillips

48P YO LA TENGO / Sugarcube
 
最終ページのクレジットを見ながら。  
  植田: 一瞬暗くなってエンドロールが流れはじめる。
この曲ドラムから始まるという事もあって、曲調もガラッと変わり、エンドロールには合うと思います。
  江口: (笑)そうですね、こんな感じになりますよね。
って絵本だから。
  植田: (笑)エンドロール、すごく短いですけどね。
  江口: サントラがあるから、曲名が出ますよね、ダーッと。 
YO LA TENGO も好きなバンドでしょ?
  植田: 好きです。今年のライブも行きましたよ。
『Sugar Cube』、「僕に求めていることなら なんだってやってみせるよ」という歌詞。
(笑)映画館だったら泣いて席立てないですね。
  江口: 良くできてる。すばらしい。
   
  江口: 今日は本当におつかれさまでした。
あ、iPodにちゃんとプレイリスト『りゅうのめのなみだ』って作ってくれてるんですね。
いつか本当に出せるといいな、このサントラ。
  植田: そうですね。実際にこれらの音楽を聴きながら読むと音との相乗効果もあってまた違った楽しみ方が出来ると思います。
ただ、ストーンズの著作権とか、色々大変そうですけど。
ではでは、おつかれさまでした。
   

 

YO LA TENGO
Sugar cube
PRISONERS OF LOVE
P-VINE
 
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ひろすけ童話絵本