メリンダの絵って、いろいろな感情がひとつの絵の中に含まれているんだけど、この絵本の絵もまさにそう。 たとえば星の子たちの顔も、笑っているのだけれど憂いもある。そして、物語と言葉とメリンダの絵がすごくあっていると思います。 日本とオーストラリア、1893年と1976年。浜田廣介とメリンダ、生まれた国も年代も大きく異なっているのにこうして出会って、すごくあっているということ、とても面白いと思います。 僕が好きなのは、このページ。このページを開けた子どもたちは、きっとなんだろうって見入ると思います。
この絵本の絵はメリンダらしい構図と生な感じが伝わってきて、とても好きです。 たとえばこの絵は紙と紙をはり合わせて残る線や、紙の端の穴をそのまま生かしているところとか。 物語に忠実に描いてある部分と抽象的なイメージを、同じ画面の上で一つの世界観でつくり出すのは本当にメリンダの得意とするところ。 この絵本を読み終えた後に目を閉じるとそのまま絵本の世界に入り込んで行ける素敵な本です。
思ったよりお話に忠実に絵を描いてるな(笑)と思いました。内容の中のキーワードもちゃんと描かれている。 普段のテキスタイルの絵はもう少し抽象的だから。 でもメリンダらしいところもいっぱいあります。 絵の中に不思議なパーツがあったり、できる限り引き算して必要なものを象徴的に残したりとかは普段のお仕事にも通じるところです。 抑揚があるところ、どこか日本的な色使いもすごく好きです。
久々に手にした絵本だったのですが、小学生のときに読んだり描いたりした感じを思い出して、懐かしくて純粋な気持ちになれました。 好きな絵は2つあって、ひとつはお水の色がピンクに描いてあるところ。 普通、お水って透明にしたり青で描いたりするのにピンクというところにメリンダの気持ちが表れてるなって思いました。心のこもったお水ということがよく表れていると思います。 もうひとつは3つの色の星が同じ場所に描かれているところ。 金色の星だけではなく、それぞれの星が、それぞれの輝きを持って描かれているところが好きです。
お店には絵本の好きなお客様も多いので、見ていただけるのが今から楽しみです。 メリンダは日本人より日本人らしい感じがする人なんですが、それが絵にとてもよく表れていると思います。 色使いもどこか日本的で。 かささぎを助けるシーンのこのピンクもいいですよね。 メリンダ、素敵な絵本ができましたね、今晩から枕元に置きます。
ミナはデザイナーの集合体でありたいという気持ちが最初からあったので、この絵本のようにミナ以外でも個人の個性が出る活動というのはすごくいいなあと思っています。 これだけの量を本当に集中してよく描けたなと思いました。 本当に一生懸命、一生懸命描いてましたよ。 金色をのせたいと聞いていたので、大丈夫?って話していました。 メリンダのプランは普段仕事をしていても、可愛いけれど高度な技術が必要だったり、それゆえに高くなってしまうものがあって(笑)心配してました。 絵は全部好きですが、扉と奥付のページの構図とかすごく素敵だなって思います。 この黒バックにゴールドの絵も印象的ですよね。 ちょっとずつ、ミナの今シーズンの秋冬のテーマ”fog”に似たタッチがあったり、先シーズン秋冬の”poem”に似たタッチがあったり、どこかミナでのお仕事にも通じるものがあるんですよ。