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天の川のほとりに三つの星がならんでいました。
一つの星はルビーのように美しく輝く赤い星。一つの星はサファイヤのように澄んだ光を放つ青い星。三つめの星はいちばん小さくて色もほとんどない弱い光の星。
三つの星は日がくれかかると自分の場所に座って光りだしますが、その前にしなければならない仕事がありました。
翌日の朝食の水を、前の日の夕方に天の川からくみとらなければいけないのです。夜中に雨がふって天の川のきれいな水がにごるかもしれないからです。
ある夕方いつものように水をくんだ帰り道、三つの星はきたない泥にまみれて倒れているかささぎを見つけます。
美しく光る2つの星は急いで帰らねばとその場を立ち去ってしまいますが、光の弱い三つめの星は大切な朝の水を使ってかささぎの泥を洗ってやります。
元気になって飛び立ったかささぎを見送ったあと、再び水をくみに帰った星は自分の手おけの中にうつるまぶしい金色の光に驚かされます。
―― こころのやさしい、小さな星の小さな物語です。 |
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